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杉岡鍼灸治療院


第22回 セルフケア指導の難しさ

僕が長年、指導員として携わっている空手道場の子供の部は、最近とっても賑やかです。

特に初心者の部は、1回の稽古で30~40人近くが稽古に励んでいます。小学校低学年の子供も少しずつ体力や筋力が付き、身体の使い方も上達してきています。空手を始めたころに比べると雲泥の差です。

子どもたちは様々なタイプがいます。人の動きを見てすぐ真似のできるタイプ、素早い動きが得意なタイプ、筋力が強いタイプ、疲れ知らずの持久力タイプ。

指導をする時には、全体を見ながら直すべき点をみつけ、共通することを注意することが多くなります。

しかし、時には特定の注意をする場合もあります。なぜなら、その注意点を直すことが、上達に不可欠だからです。全体に共通してできる指導と、個々の特性や先に修正した方がよいポイントへの指導を織り交ぜていきます。

東京大学名誉教授の宮下充正氏も著書「運動の指導-6つの"なぜ"に迫る―すべての運動指導者のために」(杏林書院)の中で、「指導者は個人差が出ることを予想して指導方法を組み立てるべき」と言っています。

「個々の特性」には体力や身体の使い方の上手下手もありますが、性格的な要素もあります。大勢の仲間と一緒に稽古していても自分の動きに集中できるタイプ、人前や試合になると頑張るタイプなどです。

このような性格の要素も考えながら指導をできるよう心掛けていますが、毎回難しさを感じています。

実はこの「指導」は、患者さんへにセルフケアのアドバイスでも悩みの種です。

パソコンやスマートフォンの長時間の使用や悪い姿勢でテレビを見たりなどで、肩こりや腰痛などを訴える方を中心に、自宅や職場、移動する電車の中などでできるストレッチを指導しています。

訴えているつらい症状の考えられる原因をお話して、自分でできるケアとしてストレッチの方法をお伝えします。

そうすると反応は大体2つです。「ストレッチやってみる様にします!!」と仰る方と、「ストレッチ・・・、良いことはわかっているのですが・・・」と言う方です。

前者の前向きな方は少しずつでもストレッチに取り取り組むので効果が出てきます。そうなれば、わざわざ沢山の時間を割き、費用を掛けて治療を受けに来る必要がなくなります。

でも、このようなタイプの患者さんほど、初めに訴えていた症状が改善しても定期的に施術を受けに来る方が多いのです。

どうやら日々のセルフケアの大切さと共に、自分では出来ない「健康メンテナンス」と考えているようです。

では、後者の「ちょっと後ろ向き」の患者さんはというと、「出来ない理由」を言います。その時は「出来ない理由」を少しずつ掘り下げていきます。

「時間がない」「帰りが遅い」「疲れる」「やり方を忘れた」「やってみようとは思った」「やってみたが(辛さは)変わらない」「子供がじゃれついてくる(猫と言う人もいました)」など、時には面白い理由が聞けることもあります。

少しでもやってみたという人もいるのですが、大半の方は全くやっていないようです。1回も取り組んでいないのです。

こうなると「はじめの一歩」をどのようにして促すかアドバイスを考えます。ずっと付きっきりで居ることもできませんし、まさか「ちゃんとやらなかったら拳立て30回!!」などとは言えません(子供の稽古ではよく言います)。

このようなときは、その人の状況を想像して、セルフケアができるようになってもらう方法をあれこれ考えます。

「TVを見ながらCM中だけやってみる」「通勤の行き帰りやオフィスに居る時だけやってみる」と言うアドバイスやストレッチを説明した紙を作ったりもします。

それでも、セルフケアに取り組んでもらえないことがあります。

忙しい人ほどギリギリまで我慢してどうしようもなくなり「1回で何とかして下さい」と希望される方がいます。

これは施術者泣かせの希望なのです。1回である程度症状を改善できることはあるのです。

しかし、同じ生活習慣や仕事の状況を変えられる人は少ないので、元に戻ってしまいやすいのです。忙しい人ほどセルフケアについて真剣に考えて、少しずつでも取り組んで欲しいのです。

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