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杉岡鍼灸治療院


第20回 疲労について真剣に考える

平成19年労働者健康状況調査で、実に80%の労働者が将来の健康に不安を感じているという結果が出ています。

また、平成14年の同調査では、約70%の労働者が「普段の仕事で疲れる」と答えています。

人は疲労を感じると、休息をとりたくなるのは自然なことです。

疲労は、健康を維持するために体から発せられているシグナルとも言えます。時には、疲労感だけではなく、肩こりに代表される筋肉の痛みも、危険を知らせるシグナルと言えます。

しかし、忙しい人や頑張りすぎる人は、このシグナルを無視して悪化させ、一晩の休息では回復できない状態にしてしまいます。

最悪の場合は過労死に至ることもあります。

人によっては、ひどい肩こりや筋肉の過緊張が解けない状態にも関わらず、自覚症状を訴えない「失体感症」になっている場合もあります。

「失体感症」とは、心身症患者にみられる特徴として、1979年に池見酉次郎先生により提唱された概念です。

失体感症において気づきが鈍麻している感覚には、

(1)空腹感や眠気などの、生体の恒常性を維持するために必要な感覚

(2)疲労感などの、外部環境への適応過程で生じる、警告信号しての感覚

(3)身体疾患に伴う自覚症状、などが挙げられます。

失体感症では、これらの感覚に対する気づきが鈍麻しているだけでなく、それを表現したり、適切に反応したりすることも困難となる場合があります。また自己破壊的なライフスタイルを送り続けることにもなります。※参考文献 「『失体感症』概念のなりたちと、その特徴に関する考察」岡 孝和、心身医学 51(11), 978-985, 2011-11-01


その為、本当は休息が必要な状態にもかかわらず、体から発せられている疲労感や痛みを感じず、無理を重ねてしまう人がいます。

体から発せられるシグナルを早めに感じとり、適切に対処することは健康を維持し、仕事や生活の質を向上させるために不可欠です。

それでは「疲労」はどのように発生するのでしょうか?

疲労が起こる原因は、大きく分けると2つ考えられます。1つは、体内に摂取されるカロリー(エネルギー)の不足です。例えば、過度なダイエットをしている人や食事が満足に摂ることができない人に起こります。

もう一つは、細胞がエネルギーを使うときに発生される、活性酸素や疲労物質によるものです。

例えば、パソコン作業などで腕を前に出し、頭を傾け、同じ姿勢で長時間続けると、首や肩、背腰部にコリや痺れを感じると思います。これらも疲労からくる身体感覚の一つだと言えます。

筋肉は縮むときにエネルギーを必要とします。その為、同じ姿勢をとり続けていると、一定の部位の筋肉が常に収縮をしている状態になります。

そこでは、エネルギーの消費がされ、活性酸素や疲労物質が発生します。筋肉が緩み血行が回復すると、老廃物は排出されます。

もし、この筋肉の緊張が取れないでいると、その筋肉では慢性的に疲労物質にさらされることになり、自力の運動やマッサージなどでは回復が難しくなります。

また、慢性的な筋肉疲労の状態になっていると、ちょっとした刺激でも痛みを強く感じるようになります。

しかし、それは体から強いシグナルが発せられているのですから、無理せず速やかに適切な対処方法を取り入れ、睡眠を取ように心掛ける必要があります。特に睡眠はしっかりとることが大切です。

最近の研究で、疲労物質と抗疲労物質が発見されました。

筋肉をよく使うと乳酸が発生し、それが筋肉の疲労や筋肉痛の原因と思われてきました。しかし、新たに疲労物資と抗疲労物質が発見されました。

また、抗疲労物質は寝ているときに生産されると考えられています。疲労物質が蓄積すると細胞の修復が追い付かなくなります。そうすると、疲労が慢性化したり、コリや痛みをいつも感じるようになったり、或いは老化を速めたりしてしまいます。

ですから、疲労を感じたときには、十分な睡眠をとり、適度な運動を行い、疲労の回復を目指すことが、健康をアンチエイジングの助けになるのです。

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