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杉岡鍼灸治療院


第17回 アゴから考える健康法

弥生時代4000回、昭和初期1400回、現代600回・・・

この数字は何だと思いますか?これはその時代における代表的な食事を食べる時に噛む回数です。

現代は明らかに噛む回数が減ってきています。それにともない、顎の骨や咀嚼筋という顎を動かす筋肉の発達不良が起こってきています。それが一因となって様々な身体の不調を訴える人も増えています。
 
●よく噛んで食べなさい
「医食同源」とは、食事によって病気の治療や予防、丈夫な身体をつくり健康な生活をおくることをといた言葉です。バランスの取れた食事を適量食べることは、日常から出来る健康法です。

しかし、その食べ方についてはどうでしょうか?いい食事もあまり噛まずに飲み込んでしまうのと、良く噛んで食べるとでは、消化吸収や胃腸にかかる負担の差につながります。

よく噛むということのもう一つの作用として、咀嚼に使う筋肉を鍛える、頭部の血行が増えるという効果もあります。

全国農業協同組合中央会が調べた面白い結果があります。それによると、朝ごはんを食べる子供(食べない子も増えています!!)の母親に、「よく噛んで食べていると思う」、「よく噛んでいるとは思わない」の実態調査をしました。

子どもらには「学習(スポーツ)が好きだ」「学習(スポーツ)の目標を立てている」「好きな科目(競技)がある」などの意欲を調査しました。

その結果、母親が「よく噛んで食べていると思う」と答えたうち、学習意欲が高い子どもは64%、低い子どもは16%、スポーツへの意欲は高い子が59%、低い子が14%と、どちらも意欲の高い子は低い子の3倍以上になるという結果が出ました。

一方、「よく噛んでいるとは思わない」との答えでは、学習意欲が高い子は32%、低い子が44%、スポーツ意欲は高い子が34%、低い子が44%と結果は逆転しました。

朝食をよく噛んで食べることにより、目が覚め、脳や胃腸の血流増加、血糖値のコントロール、それらに伴う精神的な安定などの作用があげられます。これにより、学校に行き、授業を受ける身体の体制が整い、意欲が増しやすくすると考えられます。

よく噛んで食べることはダイエットにも効果があります。

噛むことに使う咀嚼筋は咬筋、側頭筋、内側・外側翼突筋という4つの筋肉で構成されおり、脳から直接出てくる三叉神経によってコントロールされています。この三叉神経は歯を支える歯根膜の情報(噛んだときの加わった力)を脳に伝える役割も持っています。

よく噛むもうとすることで筋肉や歯に刺激がしっかりと加わり、その信号が脳へと伝えられます。その信号は咀嚼中枢や満腹中枢に伝えられます。

加えて、視床下部にあるヒスタミン神経系にも伝えられ、神経ヒスタミンというものが量産されます。この神経ヒスタミンは満腹感、脂肪分解(特に内臓脂肪)、エネルギー消費を促進する働きがあります。

また、ヒスタミン神経系は睡眠や覚醒, 記憶, 学習機能を有することがわかっています。噛むという動作は、ただ食物を消化する一つの動作ということだけにとどまらず、多くのことに関わっていることがわかります。

●アゴ、凝っていませんか?
 肩や首のコリ、不眠、頭痛、目の疲れ、慢性疲労を訴え来院する患者さんが当院にも大勢います。詳しく問診をすると「噛みしめ」「歯ぎしり」をしています。また、顎やこめかみ、側頭部を触診すると筋緊張や圧痛を訴える人がほとんどです。

パソコン作業や精神的ストレスが多い現代社会。

気付かないうちに悪い姿勢を取ったり、歯を噛みしめたりしているのです。よく噛むことはいい、といっても噛みっぱなしでは筋肉が疲労するばかりです。

そして、噛みしめにより交感神経を刺激し続け、常に緊張した状態や力の抜けない身体になり、疲労感やコリや痛みを発生させる要因の一つになります。

僕は20年ほど空手を続けていますが、「肩の力を抜け」と稽古の時に先生からよく注意されます。肩に力が入っている時は、大抵歯も噛みしめ顎も緊張をしています。

肩の力を抜くと同じく、顎の力を抜くことも大切です。

自分で出来る咀嚼筋をほぐす方法をご紹介します。使うのは自分の手のひらの手首に近い固い部分です。空手でいう掌底です。ほぐす場所は左右3か所。顎、こめかみ、側頭部です。

まず掌底で顎を両脇から触れるくらいの力で挟みます。ちょうど頬杖をつく格好です。

でも、姿勢はまっすぐにして、肘は浮かせたままにしてください。この状態で奥歯を噛みしめると筋肉の動きがわかると思います。そこを少しずつ力を強めながら渦を巻くように20~30回押します。

こめかみと側頭部も同じ方法で緊張した筋肉をほぐしてみてください。目の疲れや緊張性の頭痛がある時に行うと効果がよくわかると思います。

当院でも咀嚼筋の治療を多く取り入れています。

目の疲れが取れた、大きく開くようになった、頭痛がなくなった、顔のむくみがとれた、顎の筋肉の緊張がなくなりスッキリした感じがするなどの感想をもらいます。

自律神経を計測するとほとんどの方がリラックスする結果が得られています。

歯を食いしばって頑張ることも時には必要です。でも、噛みっぱなしはよくありません。丹田に気を落ち着かせ、肩の力を抜いて泰然自若を目指していきましょう。

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