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杉岡鍼灸治療院


第16回 震災で活躍する鍼治療

東日本大震災では多くの人が被災され、今もなお(小欄執筆は平成23年5月6日)12万人以上の人が避難生活を余儀なくされています。

その中、鍼灸師が避難場所を訪れ、避難者のケアにあたっています。以前から持っていた肩こりや腰痛、膝痛の悪化、厳しい環境での避難生活によるストレスで、不眠などの体調不良を訴える人のケアを鍼灸で緩和する活動をしています。

そこで、今回は鍼治療について知って頂こうと思います。

 
1:世界一、細い鍼
鍼灸やあん摩(指圧やマッサージ)などと共に、今から3千年程前に中国大陸の黄河文明で誕生したと言われています。日本には6世紀に仏教と共に伝来されました。

初め治療に使う鍼は、尖った石などを使い、化膿や腫れのある部位を刺したり切ったりしていたことが始まりとされています。そして、経験を蓄積し体系化して、今日の鍼療法の形が出来てきました。

さらに日本では、独自の改良がされ1692年に盲人の杉山和一によって、現在使われている「管鍼法」が考案され、現在の体系が出来上がりました。

「管鍼法」は、細い管に更に細い鍼を通して使用します。現在も中国で使われている鍼は、日本の鍼に比べると大変太いもので、刺す際には強い痛みを伴うことが多いのです。

日本では、治療するのに更に痛みを加えては良くない、不快な刺激を減らしたいと考え、細い鍼を使うようになりました。その為に、細い管をガイドとして鍼が曲がらないようにして刺す方法が編み出されたのです。

現在、日本で作られている鍼の中で一番細いものは0.1㎜です。これは鍼治療に使う鍼の中で世界一、細い鍼です。比較すると、人の毛髮が0.1㎜、蚊の口先が0.08㎜なのでいかに細いかがわかります。

初めて鍼治療を受ける人は「痛くないですか」と多くの方が心配しますが、治療を受けての感想は「ほとんど気にならない」「まったく痛くない」という反応が返ってきます。最近では「美容鍼」が注目を集め、顔に鍼をすることを希望する女性も増え、中には、鍼をしたまま寝てしまう人もいます。
 
2:科学の目で見る「鍼療法」
近年、鍼療法は、国立がんセンターや大学付属病院でも取り入れるところが増えてきています。
鍼灸やあん摩は科学的根拠(エビデンス)に乏しいとされ、その為に西洋医学からは治療方法として疑問視されることもあります。しかし、今日鍼の研究は、大学付属病院の臨床の現場や研究室において遺伝子レベルの研究までされるようになっています。

例えば、筋肉(骨格筋)の「廃用性萎縮」に対して鍼治療が萎縮を抑制する可能性があると研究発表がありました(早稲田大学大学院スポーツ科学研究科)。廃用性萎縮は、骨折などによるギプス固定や寝たきりが原因で起こる筋肉の機能低下です。この研究では、鍼により萎縮を起こさせる関連遺伝子のmRNAという物質を抑制させる可能性があるということです。

また、生活習慣病やアンチエイジング、コスメティックの分野で注目を集めている、活性酸素・フリーラジカルなどの酸化バランス防御系についても研究が進められています。

活性酸素は酸素呼吸をする我々には切っても切り離せない物質です。活性酸素は酸化力(錆びさせる力)が大変強く、体内に入った異物(微生物)などを攻撃する際にも使われます。しかし、同時に人間の細胞も傷つけてしまいます。

人体にはこの活性酸素を分解する抗酸化力も存在しているので、そのバランスがうまく保たれていることが重要です。

財団法人国際全人医療研究所の永田勝太郎理事長(医師・医学博士)の研究によると、鍼治療の前後で血液中の酸化ストレス(活性酸素を計測する指標)と抗酸化力を測定した結果、酸化ストレスの値は低下し、抗酸化力の値は変化しないということがわかりました。

特に女性では酸化ストレスの下がる幅が大きかったと報告しています。これは、女性は鍼治療が男性よりも有効に作用すること可能性があるといえます。

この2つの例以外にも、科学的な研究は多くされていますので、今後ますます鍼療法は治療方法として活用されることと思います。

鍼灸を含め東洋医学は「何にでも効く」と思っている人がいます。骨折に対しても鍼治療を行う場合はありますが、第1には整形外科による整復と固定が重要です。残念ながら何にでも効くわけではありません。

ただし、免疫機能を高めたり、先に述べた酸化ストレスを下げたり、自律神経を整える作用などから、様々な症状に対して有効であると言えます。

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