目黒区にある当院はあなたのお話をしっかり伺い最適な施術を行う鍼灸院です。

杉岡鍼灸治療院


第15回 精神と心にも免疫力を

寒く乾燥したこの季節、やはり健康の事で気になるのはインフルエンザや風邪です。特に受験生やその家族にとっては一層心配の種になります。

かからない為の対策としては、予防接種やうがい、手洗いは基本です。室内の湿度も重要です。乾燥すると喉の粘膜が乾燥気味になり、防御機能が低下してかかりやすくなります。室内(特に寝室)は加湿器などを使って湿度を50~60%にすると良いと言われています。

当院はお灸を使う時に換気扇を回すために室内が乾燥しやすいので、湿度を50%台になるよう気をつけています。加湿器が無い場合や部屋が広くないときには、濡れたバスタオルなどを室内で干すだけでも湿度は保たれます。しかし、湿度が60%以上になるとカビが発生しやすくなるので気をつけて下さい。

これらの対策よりもっと大切で有効な方法が、免疫力を高めることです。免疫力を高める重要性は、インフルエンザや風邪に限ったことではありません。健康を維持するためには必要不可欠です。免疫力を高める方法としては、バランスのいい食事、十分な睡眠(休息)、身体を温めるなどがあります。

そして、もうひとつ免疫力に密接に関わってくるものがストレスです。ストレスは自律神経などに作用し、免疫力や生理機能に影響を与えて体調不良の原因となります。

ストレスとは、生物が外的な要因により何かしらの影響を与えられて変化した状態を指します。生物に影響を与える外的要因のことをストレッサーと言います。

ストレッサーは身体にいい影響を与えるものもあれば悪い影響を及ぼすものもあります。ストレッサーには、気温、湿度、大気、天候などの物理的な要因。寝不足や食事、細菌、運動などの生物的生理的な要因。人間関係、自己目標の達成・失敗、結婚・離婚などの精神的な要因があります。

丈夫で健康な身体を作り維持していくためには、適度な刺激、つまりストレッサーが必要になります。いい食事が必要といって高カロリーになりがちな外食や暴飲暴食をしていては逆効果です。休息や睡眠が大切だからといって、動かずにゴロゴロしているのもよくありません。身体を冷やしてはいけないからと、常に暖房の効いた温かい部屋ばかりにいてもだめです。

貝原益軒(1630--1714)は福岡で生まれ、儒学や医学を修めた人物です。貝原益軒は84歳の時に、健康な生活を送るための秘訣をまとめた養生訓を記しました。養生訓は、身体の養生と心の養生の方法について、事細かに書かれています。貝原益軒の目指す養生とは心身一如に基づいた「人間」の養生だったと思います。

現代の日本では、食(栄養)と住環境は貝原益軒が生きた当時に比べれば、格段にその質は向上しました。医学的科学的にも、多くの事が解明され健康維持や医療に生かされています。

それらのお陰で、日本人の寿命は延びましたし、体格も大きくなりました。しかし、精神的な強さ、心の抵抗力は、体格や寿命と違って逆に小さく弱くなってしまったのではないでしょうか。

精神や心も、身体と同じように幼い時から、段階的にストレッサーにさらして鍛えなければ、免疫力も抵抗力もつきません。

過保護や子供の個性を伸ばす、自由を尊重するなどと誤った放任主義のために、我慢することを教えず、嫌なこと、面倒なことを安易に遠ざけることが多くなっています。

成長していく過程や社会に出れば、避けることが出来ない事態に必ず遭います。精神や心の免疫力が無いために、ちょっとしたことでストレス過多となり、体調を崩したり、うつ病になったり、挫折して立ち上がれなくなったりさせてしまうのです。

貝原益軒は養生訓の3年前に和俗童子訓という、日本で最初の幼児教育書を書いています。

現代の学校教育(同一年齢・同時入学・同一学年・同一内容・同時卒業)の構想を作った、ヤン・アーモス・コメンスキー(1592-1670)もヨーロッパで初めて幼児教育について考えたと云われています。

貝原益軒は、日本はもとより、世界の中でもいち早く幼児教育の重要性をまとめたといえます。

その和俗童子訓の中で「小児を育てるに、初生(しょしょう)より愛を過ごすべからず。愛すぐれば、かえりて、児を損なう。(中略)姑息とは、愛にすぎて、小児の心にしたがい、気に合わせることをいう。これは必ず後の災いとなる。稚き(いとけな)時より、はやく()(ずい)(自分の思いのままに振る舞うこと)をおさえて、私欲をゆるすべからず」といっています。

また、教育者の森信三(1896-1992)も修身教授録の中で「(忍耐とは)感情を露骨に現さないようにする、とくに怒りの情を表さないように努めるという方面と、今一つは、苦しみのために打ちひしがれないで、いかに永い歳月がかかろうとも、一たん立てた目的は、どうしても、これを実現せずんば
()まぬという方面です。(中略)結局それは己に打ち克ということでしょう」と言っています。

精神や心を強くして免疫力をつけるためには、幼い時から少しずつの鍛えていく必要があります。そして、祖先や偉人たちが、今の自分たちよりも、もっと困難な状況をどのような心持や生き方で乗り越え、切り拓き次代へつなごうとしたかを知ることも、大きな助けとなると思います。

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