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杉岡鍼灸治療院


第9回 未病を治す聖人は何処に

中国最古の医学書とされる「黄帝内経(こうていだいけい)※1」の中に「未病」という言葉が出てきます。未病とは、病気になる前段階の状態を指し、それをいち早く見つけ治療する事の出来る医者を聖人と言うそうです。

現代医学から考えると未病の状態には次の2種類があると言われています。

1.自覚症状はないけれども検査には異常が見つかる状態。
2.自覚症状があるけれども検査では異常がない状態。
 
1の例を挙げれば、骨粗鬆症、動脈硬化、無症候性脳梗塞、境界域高血圧、高脂血症などで、これらは放置しておくと将来病気へと進み深刻な状況を招く恐れがあると言えます。健康診断や他の体の不調で検査をした際にたまたま見つかるものと言えます。日本では健康保険の適応を受けて対処が出来る場合が多いのです。

2は手足の冷えから始まり倦怠感、疲労感、身体の痛み、内臓の機能障害など自覚症状があるのですが、いくら検査をしても原因がわからない状態です。これらは西洋医学ではあまり有効な対処方法がない事が特徴です。

しかし、最近は西洋医学でも予防医学という考え方が登場しその重要性が言われるようになってきました。病気が進行する前に或いは、病気の前段階で有効な対策を講じて病気から一歩でも後退するようにというものです。

メタボリックシンドロームが代表例です。メタボリックシンドロームは病気ではありませんがそのまま放置すると将来重大な病気に移行するだろうと言われています。国は各事業者に対して、メタボリックシンドロームになっている社員をその状況から改善させるよう求めています。

では、未病を治してくれるという聖人はどこにいるのでしょうか?

それは意外と近くにいるのです。身近にいる未病を治してくれる聖人とは、自分自身でありまた時には家族や友人です。

どうしてかと言うと、未病に対しては生活習慣が深く関わっていて、その5大要素が食事、運動、喫煙、飲酒、休養だからです。そしてこれらにもう一つ精神・心といったメンタルも大きく関わってきます。5大生活習慣とメンタルを整えれば健康に近くなると言うことは、特に真新しい事ではありません。昔から言われている事で貝原益軒※2も「養生訓」の中で飲食についての注意を記しています。

未病を治すには自身で生活習慣を整えることだと言えるのですが、それを実際には実行できないところに難しさがあるのではないでしょうか。そういう時にこそ協力してくれる家族や友人が第2の未病を治す聖人となるのだと思います。

最後に健康を人生の目的にするのではなく、目的を達成させる為に健康でありたいと考える事が必要なのではないかと思います。
 
※1「黄帝内経」:紀元前2~1世紀に中国でまとめられ現存する最古の医学書。人体には気・血・水などの媒体が循環しており、人体の体質や病気は陰陽、寒熱、虚実などのバランスで決まるとされる。これらの乱れが病の原因と考えられていた。


※2「貝原益軒と養生訓」:江戸初期から中期の儒学者。博物学者、庶民教育家、自然科学の研究者としても活躍した。1630年に福岡藩の藩医の五男として生まれ1714年84歳で没。

「養生訓」は晩年に記した実体験から導き出した健康な生活を送る為の教育書。その中で、養生の三楽として①道を行い、善を積むことを楽しむ、②病にかかることのないのを快く楽しむ、③長寿を全うすることを楽しむ、と説いている。

また、四つの欲を抑えることも大切として、①あれこれ食べてみたいという食欲、②色欲、③むやみに眠りたがる欲、④徒らに喋りたがる欲、を我慢する事が大切だとも記している。

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