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杉岡鍼灸治療院


第5回 睡眠の話

「生活習慣の乱れは健康を損ねる」というのはよく言われる事です。或いは実際に経験している人も多いかもしれません。

その中でも睡眠は短期間で身体に影響が現れます。一晩の徹夜でも翌日集中力が落ちたり、脈拍(動悸)や血圧(頭痛)が上昇したり、便秘になったりなどの経験を持っている方も居ると思います。

今回はその睡眠と人の体か持っている自然のリズムの関係について、特に子供(小学生から高校生)の状況を中心に考えていきます。
 
●子供たちの睡眠の現状
小学3・4年生→21時40分就寝、6時48分起床(睡眠時間9時間8分)
小学5・6年生→22時4分就寝、6時53分起床(睡眠時間8時間49分)
中学生→23時18分就寝、6時53分起床(睡眠時間7時間35分)
高校生→0時8分就寝、6時55分起床(睡眠時間6時間47分)

これらの数字は2000年に発表された児童生徒の健康状態調査(※1)によるもので、児童生徒の平均就寝時間、起床時間、平均睡眠時間です。1962年にNHKが実施した「日本人の生活時間調査」と比べると、中学生の平均就寝時間で見ると約2時間30分遅くなっていて、子供たちの生活が夜型化していることがわかります。

また、年齢が高くなるにつれて生活の夜型化が進んでいることも顕著に現れています。夜型化が進んでも学校に行く時間は学年(大学生は除く)で大きくは変わらないので、起床時間はほぼ同じになります。そうすると高学年ほど睡眠時間が短くなるのは当然です。

睡眠に対する意識調査の結果からも、小学3~6年生の約30%の子供は睡眠不足を感じ、中学・高校生では50~60%が寝不足と感じています。

では、就寝時間が遅くなる原因は何かと聞いてみると、「なんとなく夜更かしをしてしまう(約50%)」、「家族みんなの寝る時間が遅いから(約40%)」、「宿題や勉強をやっていて(約20%)」、「深夜テレビを見ていて、TVゲームをしていて(約20%)」などです。

但し、中学・高校では「宿題や勉強をやっていて」が約40%を占め、小学生では「家族みんなの寝る時間が遅いから」が約40%を占めるようになります。小学生では親や大人の生活習慣に巻き込まれることが原因になるようです。

更に驚くことには22時以降に寝る2~4歳児の比率です。日本小児保健協会が2000年に実施幼児健康度調査では、2歳児は59%、3歳児は52%、4歳児は39%という結果がでました。その原因は親が就寝時間を子供の意思に任せている、親の生活に子供を合わせていることにあります。
(※1児童生徒の健康状態サーベイランス調査。日本学校保健協会が1992年に全国10都県の約50の小中学校と高校の7000人を対象に行った生活と健康の調査)
 
●睡眠不足の弊害
人の身体は交感神経と副交感神経からなる自律神経というもの影響を強く受けています。交感神経は運動や仕事をしたり緊張・興奮している状態の時など栄養の消費傾向の時に活発に働き、副交感神経はリラックスしたり食事や睡眠など栄養を蓄える傾向の時に良く活動します。この2つは拮抗していてそのバランスで身体を健康に保っています。

自律神経は過度のストレスや過度のリラックス、睡眠不足などで変調を起こします。そうすると朝起きたときに体温や血圧がうまく上昇せずにやる気、活動意欲が起きず、学校や仕事に行きたくないと言う気持ちが強くなってしまいます。そうすると欠席や不登校の原因にもなります。

また、夜寝るのが遅ければ朝起きることが辛いのは誰でも同じで、少しでも長く寝ていたいと思うのは当然です。ぎりぎりまで寝ている為に、朝食を食べない、排便を済まさないなどが起こり、更に体調を崩す原因を作ってしまいます。

朝食を食べないと頭が冴えなかったり力が出なかったりとなります。そこで吸収がよくすぐエネルギーになるからとチョコレートや飴など糖分だけを食べることがあります。すると血糖値が急激に上がり、それを抑えようとインスリンが大量に分泌され血糖を下げます。

しかし、炭水化物などゆっくり分解され時間を掛けて徐々に吸収されるものを摂取していないため、血糖値を下げすぎてしまうことがあり、昼前には集中力が切れたりイライラしたりキレたりしやすくなります。咀嚼による脳への血流増加や胃腸の消化活動による内臓血流の増加も起こり、一日の活動状態を作る基礎ともなります。

また、時間がないことや食事を取る刺激が無いために排便を促す作用がうまく働かず、便秘になってしまうこともあります。今度は便秘が体調を崩す原因となってしまいます。このように睡眠不足によって起きることは、昼間眠くなるというだけの問題ではないというが言えます。

幼児や小学生は大人(親)の生活習慣に左右されることが大きく、大人が夜型で夜更かしをする→子供もつられて夜更しをする→大人も寝坊する→子供も寝坊する、朝食を食べない→学校や幼稚園で十分な活動が出来ない→行くのが嫌になる、というような事が起きます。

ですから大人の生活習慣が子供の健康ともかかわりを持つということをしっかり考える必要があると思います。だからと言ってすべてを子供に合わせるというのではなく、子供の時間、大人の時間の区別をし、大人がしっかりリードして大人も子供もけじめをつけた生活を送ることが大切ではないでしょうか。

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